愛しのフランケンシュタイン

管理人:六夏さま
内容:心のかけらを探して夜の街を彷徨う探索ADV
使用ツール:ティラノスクリプト / 1周プレイ時間:約4~5時間 / ED数:5種類
※こちらは15推(15歳以上推奨)作品です。


【あらすじ&登場人物】
さあ、行こう。暗闇が優しいうちに。

人造人間として生まれた主人公の少年・アダム。
失くしてしまった心のかけらを集めるため、
秘密の友達のゴーストと共に夜の街を探検しましょう。
(一部制作サイト様より引用)

アダム :主人公。錬金術と科学によって作り出された人造人間の少年。好奇心旺盛。
ミゲル :アダムを作った不愛想な青年男爵。父親は自動人形製造会社の創設者だった。
博士 :ミゲルの協力者。何故か骨格標本の姿をしている。常識的で穏やかな人物。
ゴースト :アダムの部屋に現れた謎の幽霊。アダム以外の人間には見えないようだ。



【感想】
★★★★★ :アーティスティック度
★★★★★ :ロマンティック度
★★★☆☆ :メランコリック度

ハロウィンものという訳ではないのですが、ハロウィン時期にプレイしたいと感じる作品です。
程よい難易度の謎解きでゲームの進行も判り易く、割と気軽にプレイし始めたのですが、
やり込み要素が思った以上に盛りだくさんで!
ハロウィンまでにコンプ出来なかったのが悔しい…くうっ(T▽T)

作者様の作品はどれも画面からして1枚の絵画のような芸術性があるのですが、
こちらの作品もやはりと言いますか。もう…圧巻!(語彙力)
BGMに使われている柔らかなクラシックも、童話か詩のような洒落たセリフ回しの数々も、
全てがスタイリッシュに調和していて感動するばかりなのです。
基本はオーソドックスなポイント&クリックADV。
街の住人らと会話しながら「!」マークが表示されている箇所を調べて読み進めていきましょう。
1周だけでは選べない選択肢やアイテムなども出てきますが、周回して「理性」と「共感」の値を
上げることで最終的にコンプリート出来る仕組みになっています。
物語は章仕立てになっており、チャプター選択画面からいつでも好きな章をやり直すことが可能。
探索に夢中になって本来の行動目的を忘れてもミッション画面で簡単に確認できるし、
痒いところに手が届く親切設計が嬉しいですね。
ED数は公式では5種類となっているものの、同じEDの中にも複数の選択肢が存在し、
全ての物語を見るにはそれなりの時間を要します。
が、とにかくこの素敵な世界観にどっぷり没入しすぎまして。感覚としてはあっという間でした…!

人々はツギハギだらけの“怪物”である主人公にも優しく接してくれる人ばかりですが、
どこか不穏で歪な空気も纏っていて。
アダムが心のかけらを集めるたびに彼を取り巻く周囲の謎も同時に解き明かされていき、
ワクワクする気持ちとやるせない気持ちがどんどんない交ぜになっていきました。
最後にアダムが選んだ結末は果たして幸福だったのかどうか。
物語の先が見たいけど見たくない。終わってしまうのが寂しい。
ああ、これも作者様の作品における共通項の1つですよね。幸せなジレンマです。

夢もすがら花嵐

管理人:六夏さま
内容:夢の世界を巡る和風探索ADV
使用ツール:ティラノビルダー・ティラノスクリプト / 1周プレイ時間:約1~1.5時間
ED数:2種類


【あらすじ&登場人物】
「僕」はたゆたっていた。光と水泡の中をただゆらゆらと揺れていた。
ここはどこなのだろう? 自分は何をしていたのだろう?

そんな「僕」にどこからかゆったりとした少女の声が聞こえた。
「そこな書生さん。どちらまで?」

僕 :主人公。気が付くと何故か夢の世界にいて、記憶がおぼろげ。どうやら書生であるらしい。
獏(ばく) :夢の世界で出会う和服の少女。短い旅路のお供をしてくれる。



【感想】
★★★★★ :ハイカラ度
★★★★★ :ワクワク度
★★☆☆ :謎解き難易度

同作者様の『HUNGRY TEA PARTY』レビューの際にも少し触れておりましたが、
この作品はやはり春にご紹介したい!と思って待機させておいた1作です。
桜と菜の花がよく似合います。DL版とブラウザ版あり。

タイトル画面のグラフィックを見ただけでもうヤバいくらいに惹きつけられたのですが、
プレイすると更にどっぷりと引き込まれてしまいました。
イラスト・シナリオ・音楽・UI全てが見事に調和して、1つの和モダンな世界を構築しています。
彩度低めの渋い和紙を思わせる色彩が特に好み…!
木に絡め取られた人間とか、室内なのに雨が降っていて足元まで浸水している書斎とか、
ぎょっとするような要素がそこかしこにあるにも拘らず、その空間にずっととどまっていたい
そんな風に思える空気が何とも心地好くて。
現実へと戻るために読み進めているはずなのに、この世界から出たくなくなる優しい矛盾を感じます。
しかも、毎回部屋の片隅でちんまり佇む獏ちゃんが本当に可愛くてねぇv
彼女に蒐集品を見せるとこれまた可愛いコメントをくれるので、
何か入手してはいそいそ話しかけに行く自分がいました。プレイが終わらんわー!笑

探索&謎解きは難しすぎず易しすぎず、個人的にはちょうど良い難易度でした。
名だたる古典文学へのオマージュも見られて、そちらへの好奇心もくすぐられます。
(私はこのゲームの影響でロートレックの詩集などを読んでみたり)
EDは2種類ですが、ノーマルEDは途中の選択肢によってエピローグが変化します。
ここでしか見られない立ち絵があるとか、贅沢ですね。


↑こちらはゲーム特設サイトに直接リンクしています

HUNGRY TEA PARTY

管理人:六夏さま
内容:おかしなお茶会でおかしな友達と会話するコミュニケーションADV
使用ツール:ティラノビルダー / 1周プレイ時間:約5~10分 / ED数:5種類


【あらすじ】
お友達からお茶会の招待状を受け取ったあなた。
さあ、楽しいおしゃべりの時間を過ごしましょう。


【感想】
★★★★☆ :ダークメルヘン度
★★★★★ :スタイリッシュ度
★★★★ :マッド度

『こわいへや』同様、特に明確なハロウィン要素がある訳ではないのですが。
やはり今の時期にプレイしたくなる―そんな印象の作品でした。
本当にもう何もかもがお洒落! 今回もイラスト・BGM・SE等のセンスが抜群ですっ。
ダークなイラストに楽しげな音楽を掛け合わせたら、こんなにも不穏さが増すものなの…!?

「コミュニケーションADV」といいつつ、“お友達”との会話に文字は一切出てきません。
会話(ふきだし式)は全てイラストで表現されます。彼らが何を言っているのか推測しつつ、
お茶会を「平和に」「最後まで」進行させましょう。
お友達に【もぐもぐ】されたり【もぐもぐ】したりしなければ、ハートは満タンにせずとも
トゥルーEDまでたどり着けるはずです(むしろ【満タンにしたら危険】なヤツだこれ)。
こちらの返答次第で画面のどこかがちょっとずつ変化するので、それがヒントになるはず。
1周目は何が何だかさっぱり解らないまま【もぐもぐ】されてしまった(笑)のですが、
周回するごとにだんだん理解できるようになります。
この、徐々に彼らの声が聞こえてくる感じ、怖いんだけど実に実に楽しい…!
ついつい世界に没入してしまい、唐突にEDを迎えては「あっ…(現実に引き戻され)」のような
気分になりますが、それもまた楽し。
最後の最後、トゥルーEDラストのアリスの幸せそうな姿に素敵な余韻をいただきました。
(一部文字反転)

今作では主人公(あなた)の姿もOPとEDにチラリと出てきます。
外国の絵本でもに出てきそうな風貌なのに、背景の壁に貼られた偉人たちのポスターの
何と写実的なことよ…! 本当に隅々まで凝ってらっしゃる!!



ちなみに、作者様の作品で最初にプレイさせて頂いたのは『夢もすがら花嵐』でして。
そちらも既にコンプ済なのですが、春のイメージの作品なので記事UPは時期を見定め中~。
(今までも季節外れのレビューは何度もしていて今更なんですけどね;;)
とても幻想的で美しい和風作品です。気になった方は合わせてぜひぜひv
(追記:'20年3/12に『夢もすがら~』の方もレビューさせて頂きました!)

こわいへや

管理人:六夏さま
内容:とある1室で無事に朝を迎えるための探索ADV
使用ツール:ティラノビルダー / 1周プレイ時間:約10分~ / ED数:4種類
※こちらは15推(15歳以上推奨)作品です。


【あらすじ】
ある部屋で一晩を過ごすことになったあなた。
「大家」と名乗る謎の人物はあなたに告げる。

「部屋をくれぐれも怒らせないようにね。それじゃあ、良い夜を」
(一部作中本文より引用)


【感想】
★★★★★ :おしゃれ度
★★★☆☆ :こわい度
★★★★ :くせになる度

もともと作者様の別作品を先にプレイしていたのですが、10月も半ばということで
ハロウィンっぽいこちらの作品からまず紹介させて頂きますね。
(ハロウィン作品と書かれている訳ではありませんが、カボチャとかオバケとか出てくるので)
DL版とブラウザ版があります。

作品から醸し出される雰囲気というか、世界観がとにかくめちゃくちゃ好みです!
非常に短く、かつ探索MAPも小さい実にコンパクトな作品なのですが、
プレイ中は外国の短編ホラー(ブラックコメディ寄り)映画を鑑賞しているかのようでした。
もしくは、現代版のグリム童話か。 「キーウィット」のあの話は可愛いのに怖いよね…!
シュールでちょっぴり毒をはらんでいて、でも愛嬌あって憎めない部屋の「住人」達。
…え? 「住人」は主人公じゃないのかって?
ええ、まぁ確かにそうなんですけどね。この部屋はね…ふふふ。
ベッドで眠って朝を迎えればいいだけなのに、ついいつまでも室内をうろうろして
「彼ら」とのおしゃべりを楽しんでしまいます。
「彼ら」の語る言葉はどれも意味不明だったり不穏だったり、心がぞわぞわするものばかりでしたが、
言い回しがコミカルなので妙な中毒性があるんですよねぇ。
これがセンスというものか…!
もちろん、ただ寝れば良いだけではなく、ED条件を満たしていなければ何度目覚めても
夜は明けてくれません。
3つ(+α)ある部屋をくまなく探索し、うまく順序立てて寝る準備を整えましょう。
絵柄のみならずBGMやSEも素晴らしいです。
全てがぴたりとハマって作品全体を構築している!と感じる、とにかくハイセンスな良作でした。



唯一【骸骨】さんのクイズの意味が解らなくて、スッキリしたかったのでググってみました(笑)
3択だし総当たりでも解けますが、多分こういう↓ことかな?と思ったので覚書き~。
文字反転はしていますが、ネタバレっぽいので更に折りたたんでおきます。


 ・「口をつぐ」のは「」 → 【トマス・ハリス】著『羊たちの沈黙
 ・「」は「家の中」 → 【H・P・ラヴクラフト】著『家の中の絵
 ・「晩餐」は「誰と囲む」? → 【ガストン・ルルー】著『胸像たちの晩餐

…を表しているのかなぁ、と(違ってたらすみません!)。
どれも共通ワードとして【カニバリズム】があるので。
作者はともかく、作品は1つめしか知らないわ…。もっと読書しよう(>_<)
(一部文字反転)


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