肉まん葉集~例えばこんな桃太郎のお話~

管理人:夏ぷりんさま
内容:ハートフルでちょっぴりお下品な桃太郎パロディADV風ノベル
使用ツール:ティラノスクリプト / プレイ時間:約20分 / ED数:1種類


【あらすじ】
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは山へ、おばあさんは川へ。
すると、川から「あるモノ」が流れてきて…?


【感想】
★★★★★ :ハートフル度
★★★☆☆ :お下品度
★★★★★ :爆笑度

今どきのツールはこんな作品も作れるのですね…!
ゲームというか、動く絵本もしくはアニメーションを見ているような感覚でした。
とにかく画面が動く動く!
一本道なのに、しかも誰もが知る『桃太郎』がベースの物語なのに最後まで全く飽きさせない。
そしてラストの意外なオチ。これはっ…もう爆笑するしかない!!
DL版とブラウザ版があります。

登場人物紹介は書くまでもないので省きました。
おじいさんとおばあさん、そして桃…的な何かです(笑)
キャラはサンプル画像↑のとおり人外ばかりですが、一応「乙女?ゲーム」と銘打たれていて
イケメン&美女も出てきますのでそこはご期待ください。
際どいワードがばんばん飛び交いますが、このゲームは絶対神CEROが護り給う世界。
なので、ギリギリのところであれやこれやは伏せられています。安心の全年齢!
が、たまに「□リコン」とか伏字になっていない伏字があるのがまた絶妙なのですよ~^^
(一部文字反転)
画面の右側に本来の桃太郎の物語が一節ずつ表示されるのですが、
キャラの掛け合いを見ているうちにいつの間にかその一部分が変化していて。
ぶっ飛びます。ひたすらぶっ飛びます。もはやどこからツッコんでいいのか判らない…!
それなのに、あんなに綺麗なハッピーエンドに着地するのだから
作者様のお話づくりとゲーム構築技術の巧みさに感嘆するしかありません。
何も考えず思いっきり笑いたいときにオススメです!

KOKUTOU -招かれざる常連客-

管理人:大沼遼太郎さま&アイゼン伯爵さま
内容:殺人でも脱出でもサスペンスでもない“日常ミステリー” 第二章
使用ツール:ティラノスクリプト / 1周プレイ時間:約30分 / ED数:2種類


【あらすじ&登場人物】
港が見下ろせる丘にひっそりと佇む骨董品店。
この店にはアンティーク以外のモノが集まることがある。
それはどこにでもある些細な“日常の謎”。

今回の謎は少女が“取らなかったとある行動”から始まった。
『黒十さん見てくださいよ、窓際の席の女の人』 (制作者サイト様より引用)

黒十美鶴 :骨董品屋を営む男性。基本は面倒くさがりだが、興味を引かれる事にはのめり込む。
小倉柚葉 :黒十の店に出入りしている天真爛漫で好奇心旺盛な少女。実は財閥のお嬢様。



【感想】
★★★☆☆ :日常ミステリー度
★★★ :コミカル度
★☆☆☆☆ :シリアス度

前作『KOKUTOU -消えた初恋の謎-』に引き続き、こちらもフルボイス作品です。
相変わらず声優さん方の演技が素晴らしいー!
今作だけで物語はしっかり成立していますが、前作のネタバレが含まれるため
やはり第一章から順番にプレイされることをお勧め致します。

舞台は前作にも出てきたレトロな雰囲気漂う素敵な喫茶店。
ここである不思議な行動を取る(取らない?)客の少女を見かけて興味津々になった柚葉が、
黒十さんに彼女の謎の解明を迫る…といった展開です。
見ず知らずの他人の個人的事情にそこまで首を突っ込むものではないよ、と思わなくもないのですが、
そんなことを言っていては話が始まりませんからね(^_^)
黒十さんだけなら多少気にはなっても「ま、いっか」と放って帰りそうだし(笑)
(そしてそのまま忘れそうだし)
柚葉ちゃんの引っ掻き回し具合がお嬢様のワガママと映る1歩手前の実にいい塩梅で、
本当ナイスコンビだなぁと思います。ものぐさ男と好奇心旺盛娘…良い!(年の差具合も良いv)
今回の結末は謎を解明出来たトゥルーEDと出来なかったEDの2種類のみですが、
とある選択肢を選ぶと前作にも出てきた「あの人」のちょっとしたエピソードが最後に追加されます。
何やらまた続編でひと波乱起こりそうですね…!?
くだんの少女が残していった台詞も意味深で、彼女も今後重要な役どころになるのでしょうか。

今作では主役2人がお互いをどう思っているかが少し描かれていて、そちらも興味深かったです。
彼らなら恋愛云々抜きでも十分に楽しいコンビですが、今後の進展が気になるところですね。
それにしても、黒十さんに現代機器の何と似合わないことよ…!(笑)

KOKUTOU -消えた初恋の謎-

管理人:大沼遼太郎さま&アイゼン伯爵さま
内容:殺人でも脱出でもサスペンスでもない“日常ミステリー” 第一章
使用ツール:ティラノスクリプト / 1周プレイ時間:約30分 / ED数:3種類


【あらすじ&登場人物】
港が見下ろせる丘にひっそりと佇む骨董品店。
この店にはアンティーク以外のモノが集まることがある。
それはどこにでもある些細な“日常の謎”。

今回の謎はとある女生徒の初恋から始まった。
『消えたんですよ! 人が! 突然!』 (制作者サイト様より引用)

黒十美鶴 :骨董品屋を営む男性。基本は面倒くさがりだが、興味を引かれる事にはのめり込む。
小倉柚葉 :黒十の店に出入りしている天真爛漫で好奇心旺盛な少女。実は財閥のお嬢様。



【感想】
★★★☆☆ :日常ミステリー度
★★★ :コミカル度
★☆☆☆☆ :シリアス度

こちらはフルボイス作品です。
普段あまりボイスは重要視しない(←あるとじっくり聞いちゃってプレイが捗らないから;;)私ですが。
この作品はですね、あまりに声優さんとキャラクターのイメージが合い過ぎていて
軽く衝撃を受けたので言及せざるを得ない…!
どの方も声質・演技共に良かったのですが、特に黒十さん役の方が素晴らしかったですっ。
静かで落ち着きある中にちょっと気だるげな雰囲気を漂わせているのがキャラクターにぴったり。
バディを組む柚葉ちゃん役の方がこれまた透き通ったソプラノボイスで、賑やかな子犬っぽい印象で
(「黒十さ~んっ(>_<)」という焦れた言い方が最高に可愛いv)。
声だけでもう素敵な相乗効果を生み出しておられます。

謳い文句は“日常ミステリー”。
殺人などの大きな事件ではなく、誰しもの身の周りに起こり得るささやかな謎を解明していくお話です。
謎としてはそれほど難解なものではなく、ミステリーに慣れている方なら
すぐ「あっ、こういう事かな?」と読めてしまうかもしれません。
が、そこは巧みにミスリードされていると言いますか。
私自身も正解を予想していながら「あれ、やっぱり違う…?」と最後まで確信が持てないままでした。
そして実はもう1つ、最初から提示されていたものとは別の、続編に繋がる大きな謎が
最後に仕掛けられています。
こちらはトゥルーEDでのみ明かされる形になっているので、依頼をクリアしただけで満足せず
最後まで謎を追及していきましょう。
(でも、トゥルーED以外でも依頼者からのお礼の品で控えめに喜ぶ黒十さんかわゆしvv)
文章中に最近ではあまり耳にしないワードが数ヶ所登場するのが若干ひっかかりましたが、
気にし過ぎですかね?
↑今も使う(使っていい)言葉なのか一応調べてみましたが、ちゃんとした確証は得られず…

イラスト担当は『LIEBENDER』などでもレビューさせて頂いているアイゼン伯爵様です。
このブログ初期からお世話になっている方ですが、当時の画風の面影を残しつつ
更に洗練された絵柄と色彩になっておられて全く驚くばかりです…!

空っぽたまごは泥を見る

管理人:りっとさま
←公式バナーが無いので素材をお借りして代用
内容:人工知能とある少女の思い出の物語
使用ツール:LiveMaker / 1周プレイ時間:約5分弱 / ED数:2種類


【あらすじ&登場人物】
終わった世界でひとりぼっちの人工知能は思い出す
ゼッタという名前の彼女のことを (readmeテキストより引用)

オーヴァル :卵型の人工知能。記憶データが一部消去されているようだ。
ゼッタ :人工知能の記憶データの中に断片的に残る女の子。



【感想】
★★★★★ :温かい過去度
★★★★☆ :切ない現在度
★★★★ :優しい未来度

淡々と紡がれる物語の中に「感情」という名のキラキラ輝く宝石が散りばめられている
例えるならそんな感じでしょうか。
主人公が「人工知能」という特殊な存在、かつ予想以上に重く壮大な世界観で
ジャンル分けするならSFに当たるのかなと思います。
が、本来もっとずっと直線的で無機質であろう世界をふんわりと優しい絵柄が彩ることによって、
まるで童話のような印象をも与えてくれました。
フリーハンド故の歪み具合がとてもいい味なのです。

誰もいない世界にひとり残された卵型人工知能の「オーヴァル」が、
記憶の修復と共に大切な思い出を1つずつ取り戻していく物語。
1話(1分かかるかかからないくらい)読むごとに次の話が開放されていく形式です。
主な登場人物は主人公とそのマスターの少女、研究者である少女の父親の3人のみ。
語り口は人工知能の一人称らしく平坦で飾り気のないものなのに、
彼らの深い絆やお互いを思い合う心が随所に垣間見え、温かい感動がじんわり沁み入ります。
何故、彼以外の誰も世界に存在しないのか。
何故、彼の記憶データが一部消えてしまっているのか。
その辺も物語が進むにつれ明らかになっていきますが、あまりきっちりとした説明はありません。
そこは話の核ではないので、むしろこのくらい抽象的なのがちょうどいいのでしょう。
EDは2つ。普通に読み進めると切ない通常EDにしかたどり着けないので、
もう1つEDがあることを忘れてプレイを終了してしまわないようお気を付けくださいね。
通常EDだけでもしっかり物語は成立していますが、やはりあのトゥルーEDを見てこそ
この作品は完成されると思うので…!
分岐箇所を見つけるのもそう難しくはないはずです。

sister in the xxx

管理人:あきばれさま
内容:兄妹愛掌編ビジュアルノベル
使用ツール:吉里吉里2/KAG3 / プレイ時間:約5分 / ED数:1種類


【あらすじ&登場人物】
屋敷の中でお互い以外に拠り所を持たない孤独な兄と妹。
2人は心中しようとして失敗してしまった。

兄 :心中未遂以来、家族の監視の目が厳しくなり気分が落ち込み気味。
妹 :兄の唯一の心の支え。兄を盲目的に愛する。



【感想】
★★★★☆ :狂愛度
★★☆☆ :真相の意外度
★★★★★ :暗鬱度

GW中に開催されていた「一週間ゲーム製作大会」企画の参加作品です。
あらすじやサンプル画像のイメージからお察しの通り、救いのないダーク系の物語です。
同作者様の『ヌシアルハナ(・ハルノヨ)』の雰囲気がお好きだった方には特にオススメ!
分類カテゴリは非常に迷うところでしたが、乙女ゲーではないし、
かと言ってホラーやサスペンスでもないしな…ということで結局「その他」に。
恋愛要素がありますが、登場人物は兄妹なので苦手な方はご注意くださいませ。

物語は「side:A」から「side:C」まであります。
AをクリアするとBが出現し、Bをクリアすると更にCが…という流れで、各話は1~2分程度の長さです。
面白いのは、AもBもCも文章自体は(多少の追加はあれど)全く同じだということ。
違うのはBGMと立ち絵の表示のされ方のみなのです。
side:Aのラストで「ああ、そういうことか…」と察せられるものがあるのですが、
ぼんやりと感じていた狂気が話を追うごとに徐々にはっきりと形を成してきて。
ただ同じ文章を読んでいるだけなのに、ぞわぞわとした感覚が自分の中で肥大して
せり上がって来るのが判ります。震える…!
ネタバレ無しでレビューしようとすると書けることがほとんどない作品ではありますが、
やはり私は作者様のこの退廃的で陰鬱な筆致にとても心惹かれてしまうんですよねぇ。
短編ながらもコンフィグ画面やメニューボタン等に統一感(伏線も…)があり、
隅々まで丁寧に作られている良作でした。

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