冬蟲禍草

管理人:志染さま

 
使用ツール:ティラノスクリプト / 1周プレイ時間:約1~1.5時間
攻略人数:1人+α / ED数:3種類(ゲームオーバー除く)
※こちらは15推(15歳以上推奨)作品です。


【あらすじ&登場人物】
都から遠く離れた緑美しい山奥の村。
訪れた誰もが四季の自然の美しさを称えるその村は、同時に山に呪われた村とも言われていた。
何故なら、村人たちは皆「禍草」と呼ばれる植物が身体のあちこちから芽吹くという
奇病に侵されていたのだから。

村の宮司の遠縁にあたる娘アオイも若くしてその奇病を患っている1人だった。
彼女の病の進行は他の者よりも格段に早く、己が不幸を憂うばかりの日々だったが…。

あらひとがみ :村でただ1人禍草に侵されていない美貌の青年。現人神として崇められている。
ナズナ :主人公の幼馴染。村に蔓延する奇病を治すため、都の大学で医学を勉強している。



【感想】
★★☆☆☆ :糖度
☆☆☆☆☆ :コミカル度
★★★★★ :シリアス度

数年前から完成を待ち望んでいた本作がいよいよ公開されましたー!
初めて知ったきっかけは何だったか…とにかく好みドンピシャリな世界観と雰囲気に
すぐさま心鷲掴みにされてしまったのを記憶しています。
ブラウザ版もDL版もありますが、うちのPC環境ではブラウザ版の方が動作が安定していました。
(その後、DL版でも無事フルコンプ出来ましたが(^^))

男性側の好感によってある程度物語が分岐するっぽいのでここでは「乙女ゲー」としましたが、
印象としては恋愛要素を含んだ一般作品という感じです。
どのルートもあらひとがみ様との絡みがメインなので、ナズナとの物語は+αといったところ。
(彼の(?)EDを見るとなおそう感じますしね…)
衝撃的なのは、右目から植物を生やした異形のヒロイン。
そして、あらひとがみ様の本当にため息が出るような妖しく美しい立ち姿です…!
「神性と魔性」「清廉にして淫靡」言葉では表せても画にするのは非常に難しいと思われるそれを、
見事に具現化されているキャラ絵がね…もうね……!!(感嘆)
他の人物が割と素朴な風貌(or シルエット)で描かれていて良い意味で“田舎臭い”ので、
その分彼の異質なまでの美貌が一層引き立っているように見えました。
スチルも優雅にアニメーションしたり、シーンごとに塗りが変えられていたり、とても幻想的です。

全体を通して感じたのは「自然への憧憬と畏怖」。
自然とは優しく、あたたかく、そして時には恐ろしい、到底人智の及ばぬものであるということを
ひしひしと痛感させられました。
あまり断定的な表現はせずほのめかし程度に留めてある文章のため、全ての結末を迎えても
すっきりしない部分は残ります。プレイヤーとしては考察(妄想)が捗りました。
香りに関する記述も多く、視覚だけではなく嗅覚にも訴えてくるのが印象深いですね。
草花の芳香のみならず、艶場では生温い濁った空気とむせ返るような体臭までもが漂ってくるようで…
プレイ前の予想を遙かに超えて扇情的。
反面、聴覚的にはBGMが必要最小限に絞られており、静かに死が蔓延する鄙びた村の雰囲気が
上手く表現されていると感じました。
痛ましい描写もありますが、怪奇ものが苦手でなければぜひぜひプレイをお勧めしたいです!


恋綴り

管理人:恋綴り製作委員会さま

 
使用ツール:ティラノスクリプト / 1周プレイ時間:約1.5~3時間
攻略人数:3人+2人 / ED数:17種類


【あらすじ&登場人物】
日本古来より、高貴な生まれの男女は文を交わす事により仲を深めるのが習わしであった―。

幼い頃は華族の娘とは思えぬお転婆ぶりを発揮していた主人公・鷹司文奈(名前変更可)も
そろそろお年頃。
いよいよ縁談の話が舞い込み、父が見立てた男性たちと文通を始める運びとなったのだが…。

四条華織(しじょう かおり) :優しく穏やかな華道家。兄の親友で、主人公にとっても幼馴染。
財前美彬(ざいぜん よしあきら) :銀行の若き頭取で日独二世。一代で財を築いた実業家を父に持つ。
黒田将貴(くろだ まさたか) :植物を研究する優秀な大学生。昔は名門の華族だったが…。



【感想】
★★☆☆ :糖度
★☆☆☆☆ :コミカル度
★★★ :シリアス度

手紙から始まる縁組…何て古風なの!
時代は架空の大正、顔の分からない相手との婚約の申し出を前提とした文通恋愛SLGです。
現代にはなかなかない、やや他人行儀ながらも奥ゆかしい言葉のやり取りが逆に新鮮でした。
WindowsDL版に加え、MacDL版、ブラウザ版があります。

お相手男性の顔が中盤まで見えないのが最大の特徴です。
しかしながら、手紙の文体や好む便箋の柄、食い付く話題などにそれぞれの個性が透けて見え、
相手の姿を想像しながらの文通って予想以上に楽しい!と思わせてくれました。
父親から勧められる文通相手は3名。
数回手紙をやり取りした後、この方と決めた相手とのみ顔合わせ(お見合い)が成立するという流れです。
…ご安心ください、全員もれなくイケメンですよ!(笑)
顔合わせ後は普通にデェトが出来るようになり、いったん文通の意義が薄まるかに見えるのですが、
そのうちのっぴきならない事情が発生し…。小道具として最後まで手紙が活きる展開が待っています。
この辺り、どのルートでも主軸にブレがなくて素晴らしいなと思いました!
親公認の交際なので恋愛模様は全体的に穏やか。EDは各キャラにつきグッド・ノーマル・バッドの
3種類となっていますが、ノーマルEDに後日談が追加されたものがグッドEDという形なので
むしろハッピー・グッド・バッドと表現した方が近いかもしれません。幸せ比率高し(*´∀`*)
ヒント機能が充実しているので、SLG部分もあまり気負わずにプレイ出来るでしょう。
展開が途中まで同じな分、グッドとノーマルのEDスチルが差分でしかないのは仕方ないところかもですが、
グッドEDのラストにもう1枚スチルが見られたらなおコンプ意欲がそそられたかなと思います。

攻略人数は「5人」と明記されている通り、他にも隠し?キャラが2名存在します。
展開としてはやはりこちらの方が障害のある恋でドラマチックでしたねー。
彼らの登場のさせ方はさほど難しくありませんが、好感度の調整には少々気を使います。
こちらもゲーム内にヒントがあるので有効に活用しましょう。
このヒント機能はイベントコンプ達成にも大いに役立ってくれて有難かった…!

狐の依女鑄り

管理人:pineteaさま(管理代表:Bcarさま)

 
使用ツール:WOLF RPGエディター / 1周プレイ時間:約3~10分弱
攻略人数:2人+1柱 / ED数:6種類


【あらすじ&登場人物】
時は大正11年。
豪農・小崎家では古来より狐の氏神様に娘を捧げる『依女鑄よめいり』という儀式が行われていた。
60年ぶりの今回、ヨメに選ばれたのは市花という娘。
お狐様に目も声も奪われ、幽閉されてただ時を待つしかない市花の前に現れたのは…。

小崎影士 :主人公の2つ下の弟。身内として姉を心配しつつ、それ以上の想いも抱いている。
三田正一 :小崎家で働く下男。ヨメイリ前の主人公の世話をかいがいしく行う。
??? :「お狐様」と呼ばれる氏神。ヨメイリの儀式により、小崎家に富と豊穣を授けてきた。



【感想】
☆☆☆ :糖度
☆☆☆☆☆ :コミカル度
★★★★★ :シリアス度

GW中に開催されていた「一週間ゲーム製作大会」企画の参加作品です。
という事は…制作期間1週間てこと!?Σ(゜□゜;)
複数人で分業されているサークル様とはいえ、短いながらしっかりと作り込まれていて凄いですっ。
こちらは参加作品の中でもレトロでオカルティックな雰囲気が印象度抜群で、
真っ先にプレイさせて頂きました。

ヨメイリのためお狐様に呪いをかけられ、目と口が不自由な主人公。
日本人形のような楚々とした立ち絵が描かれていますが、基本的には無個性タイプです。
幽閉されている牢から弟の力を借りて脱出するか、彼の将来を案じて敢えて突き放すか。
美貌の学ラン弟君目当てで始めたので「彼の誘いを断るなんてとんでもない!」とばかりに
まずは迷いなく一緒に逃亡したのですが、当然のごとく結果は悲惨なバッドEDでした。
最後の選択肢、あれを目にした時のあの絶望感よ…orz
ゲームは探索&脱出ADVで、歩き回る過程では当然屋敷内の誰かと出くわすこともあります。
主人公以外のキャラはシルエットで表示されており、話しかけるまで相手が誰だか判りません。
お狐様を絶対的に信奉する当主の婆様や、自身の快楽のためには娘を犠牲にすることも厭わない
遊び人の母親に見つかったら最後なので要注意!
かと言って誰にも見つからなければいいのか…と言うと、そんな訳はなく。
重要なワードを発してくれるキャラもいるため、よく見極めて話しかけるようにしましょう。
ちなみに、MAP上でAボタンを押すと同行者(弟)と会話することが出来ます。
糖度はほとんどないゲームですが(それどころじゃないしね)、少しでも彼と仲良くなりたい方は
是非Aボタンを押してみてください。
個人的には三田さんもオススメです! 特にED1の歪みっぷりが…(エッ)

お狐様のテレパシー(?)によって何故かヨメイリ道具を自分で探さなければならない主人公ですが、
pinetea様の他作品をプレイしているとその道具の数々には思わずニヤリとしてしまうかもです。
上白糖】とか【うさぎ】とか出てきますとね、シリアスな中にもふふ…ってなっちゃいますね^^
(一部文字反転)

たまゆらの華

管理人:雨天星月さま

 
使用ツール:LiveMaker / 1周プレイ時間:約3.5~5時間
攻略人数:1人 / ED数:5種類
※こちらは15禁(中学生以下禁止)作品です。


【あらすじ&登場人物】
主人公・春李[チュンリー](名前変更可)は遠く離れた場所でも見通すことの出来る不思議な力を持つ少女。
育て親の紅蓮グレンからは決して他人に知られないよう警告されているのだが、
彼女自身はいつかこの力を誰かのために役立てたい…そう考えていた。

『あなたの使うべきときに使いなさい』
―それは最近、よく見るようになった夢の声。その妙に懐かしい声に導かれた主人公は…。

イザーク :アスラビア国から来た商人。ジャスミンの香水をまとっている。武器の扱いは苦手。
紅蓮(グレン) :あるきっかけから天涯孤独の主人公を育ててきた青年。無口で無表情。
紫薇(ズーウェイ) :紅蓮の部下で、主人公にとっては姉のような存在。勘が鋭い。
魁王(カイオウ) :主人公らが住む国・エンの皇帝。一代で一気に国を繁栄させた賢王。



【感想】
★★★★★ :糖度
☆☆☆☆ :コミカル度
★★★★ :シリアス度

当ブログでもご紹介しているAZULDROP;の藍沢 雨様や綺羅姫の月鈴 蘭様が
絵師として参加されている作品です。
このお二方の絵柄だけでも想像つくかと思いますが…もうね、とにかく絵が美しい!のですよ!!
他にも複数の絵師様が参加されておられますが、皆さん揃って美麗かつ華やかな絵柄で。
これでもかと言うくらい美形キャラが登場しますっ。
しかも、異なる絵師様が描かれたキャラが画面に並んでいても全く違和感がないという凄さ。
スチルも息を呑む美しさでねぇ…特に虎!
スチル表示時にはイザークのボイスも流れます。とても涼やかで爽やかなお声でしたv

攻略対象はイザーク1人。
紅蓮とか非攻略対象とするにはあまりにもったいないキャラもいるのですが、
それでも十分過ぎるほどの甘々を堪能させて頂きました!
恋愛ルートだと主人公はとにかく皆から愛され、大事にされます。
私のようなひねくれ者にはちょっと全てが綺麗に収まり過ぎでは?と感じるくらいですが、
そんな人間のためにか(?)鬱ルートも抜かりなく用意されていました。
しかも、カギとなる選択肢を選んでからだいぶ進めないと鬱ルートに突入した事が判らないんですよ。
(いろんな事件を乗り越え、一旦はめでたしめでたし…になったように見えるので!(>_<))
この展開は怪しいぞ、と思った時にはもう遅かったです…。
物語は序章+1~7章という構成で、ボリュームは序章を除き各章30分前後くらいでしょうか。
フルコンプだともう少し時間がかかるかと。
結ばれたら即エンディングとはならず、その後の2人の関係もじっくり味わえるのが特徴で、
甘々も鬱々も満足度は非常に高いものとなっています。

システム面も欲しい機能は全て揃っていました。
ただ欲を言えば、バックログはマウスホイールまたは右クリックだけで操作したかった…かも?
私は結構ログを読み返すタイプなので、必要クリック回数は少ないほどありがたいのです~。
(本当に「欲を言えば」レベルなんですけどね)

シノビハリセンボ

管理人:華里さま

 
使用ツール:吉里吉里2/KAG3 / 1周プレイ時間:約10~15分
攻略人数:1人 / ED数:2種類


【あらすじ&登場人物】
時は戦国。
大名家の三女として生まれた主人公・四月朔日わたぬきほむら(名前変更可)は、
三度の婚儀をするもその度に嫁ぎ先が敵に襲われ、出戻りを繰り返すという受難の姫君。
そんな彼女をいつも助けてくれるのは、幼少時から忠実に仕えてくれる忍の青年・狐蛇こだであった。
ある日、主人公の前に全身が針で覆われた不思議な物の怪が現れる。
狐蛇が言うには、それは嘘を吐く人間に取り憑く「ハリセンボ」という妖らしいのだが…。

狐蛇(こだ) :四月朔日家に仕え、主人公の護衛を務める忍。有能だが色恋の感情には疎い。


【感想】
★★☆☆ :糖度
★★★★ :コミカル度
★☆☆☆☆ :シリアス度

2017年エイプリルフール企画作品です(DLは常時可能)。
嘘の日ゲー、未だほとんど着手出来ておらずタイムリーに記事を書けなくて申し訳ないのですが、
今後もぽつぽつマイペースにレビューしていけたらと思っています。

今までの作品はRPGツクール製がもっぱらだった作者様ですが、今回は吉里吉里製。
RPGに不慣れな身としては、キーボードではなくマウスで操作出来るのはやはり嬉しい…!
操作性がいつも以上に快適なのはもとより、和風で統一されているデザインも素晴らしかったです!
キャラ絵や背景が彩度低めの色でぺったりと塗られているのも何となく浮世絵っぽくて、
世界観にマッチしていますね。
選択肢は少なめで、基本的には読み進めていくだけでOK。EDは「真」「偽」の2つです。
当然ベストEDは「真」の方ですが「偽」EDもこれはこれである意味ハッピーエンドと言える形で、
身分違いの恋によくある悲劇的要素は見当たりません。
終始ほのぼのとして明るく賑やか、でも時にはちょっぴりしんみり…そんな楽しい物語です。
何より、ずっと狐蛇に一途なくせに素直になれない主人公が可愛くて可愛くて~v
冒頭のあらすじで「三度の出戻りを重ね…」と出た時は「ど、どんなヒロイン!?」と焦りましたが、
乱世に生まれた姫としての覚悟をしっかり持っているところも好印象でした。
狐蛇ならきっと大丈夫、彼は笑顔でさらりと世界征服してしまえるチートキャラタイプですよ(笑)
page navi  : 

:::: ランダム応援バナー 【一覧】 ::::

- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
09 11
プロフィール

ユキ


Author:ユキ
.
無料ゲームレビュー&二次創作のブログ。 
当ブログについては「はじめに」をご一読
くださいませ。

最新記事
ジャンルで探す
傾向で探す
サイト名で探す
レビューリスト(あ~と)
※タイトルにオンマウスでサンプル画像表示
 *印のついた作品は公開終了しています

レビューリスト(な~ん・他)
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード