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下弦之月 別館。ご来訪ありがとうございます。
現実少女と百年伯爵
- Posted at 2012.08.07
- lファンタジー(乙女)

攻略人数:1人 / ED数:1種類
【あらすじ&登場人物】
セントラルの大学で史学を学ぶ主人公・オレット(名前変更可)は、
長期休暇を利用してある片田舎へと向かっていた。
“不老不死の伯爵が治める町”──200年もの間姿が変わらないという、
その町の領主の噂を自分の目で確かめるために。
だって、現実世界にある全ての“不思議”には必ず解明できる“真実”があるはずなのだから。
ルーファス :町を治める領主であり伯爵。不老不死と噂され、町人から恐れられている。
ユーリィ :町長の息子。やや押しが弱いが誠実な人柄で、次期町長との期待も高い。
ライナー :伯爵に仕えている唯一の使用人。寡黙で多くの事は語らない。
【感想】

★☆☆☆☆ :コミカル度
★★★★☆ :シリアス度
「優しい謎」というフレーズがとても温かく心に灯る作品でした(*´m`)‥v
基本は一本道なのですが、ところどころに入る「調査パート」にて自由行動が出来るシステムなので、
普通のノベルゲームと比べてかなりアドベンチャーっぽい印象。
自分で謎を解き明かしていく!という雰囲気も楽しめます(推理ものではありませんが)。
「Act」で一通り行動→「Move」で移動…を繰り返していけば問題なくEDにたどり着けるかと。
このシステムの関係で思った以上にクリアに時間はかかるものの、
全体としては中編くらいのボリュームでしょうか。
体験版もプレイしましたが、当時よりもキャラクター絵がかなり大人っぽくなっていてビックリでした!
可愛い絵柄が特徴の作者様ですが、完成版の大人キャラの方がやはり個人的には萌えます(笑)
攻略対象はルーファスのみ。他にもユーリィ・ライナーといった素敵男性がいるのに何ともったいない…!
と最初は思っておりましたが、ラストまで読み進めるとそれも納得してしまいますね。
ルーファスが救われて、なおかつヒロインは別のキャラと結ばれて…というのは何となく座りが悪いというか、
作品に流れる優しい空気にそぐわないような気がして。
終盤の月夜のシーンは2人の姿が本当に幻想的で素敵でしたーv
ああっ、でも折角なのでスチル1枚くらいはサブキャラ達にも欲しかったような!
ユーリィのは一応あるので(ピンショットじゃないけど)、ライナー…ライナーのスチルが見たかった~(´д`)
…すみません、眼鏡スキーの独り言と思って聞き流して下さいませ…。
物語としても伏線が上手く張られています。
冒頭にさらっと出てくる「ヒロインが目指している職業」を覚えておくと、EDがより解りやすいかもですよ。
(この“職業”に関しては本編中でもっと印象付けても良かったかなと思います。
初回プレイではEDの頃にはすっかり忘れてたので…;;)
オルゴール調のBGMがこれまた耳に優しくて心地好し。雰囲気にもピッタリですv
あと、ピッタリと言えば今回使用されているフォントも密かにお気に入りでしてですね。
普通のゴシック体よりも何と言うかこう…古き良き時代の書物を思わせるアンティーク調で、
変な言い方かもですがとても“誠実”な印象を受けました。

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