Free Game Review

管理人：Cyanさま
内容：借金を返済しつつ街に起こる事件を解決する育成ADV
使用ツール：HSP（による自作エンジン）　／　１周プレイ時間：約２～５時間　／　ＥＤ数：12種類
※こちらは15推（15歳以上推奨）作品です。


【あらすじ＆登場人物】
王都ヴァイゼルと聖都ルミエの中間に位置する交易都市リューネ――通称「はざまの街」。
錬金術師見習いのクロウディルテ（ディル）は、師匠キリルと共に
この街で新生活を始めるはずだった。

ところがその矢先、突然キリルが謎の書き置きを残し姿を消してしまう。
彼女に残されたのは、今まで培ってきた錬金術の腕と師匠の作った大量の借金のみ。
師の帰りを信じて借金の返済を続けるディルだったが、そんな中何やら街に不穏な動きが…。

クロウディルテ　：主人公。錬金術師見習いの17歳、愛称はディル。性格は真面目で素直。
キリル　：主人公の師匠。32歳。一見ちゃらんぽらんだが、昔は神童とも呼ばれていたらしい？
レオ　：主人公の幼馴染。18歳。故郷の村では兄妹同然に育った優しいお兄ちゃん。
フリードリン　：リューネの貴族院執政代行。22歳。元は騎士の家柄で、本人も剣術を嗜む。
フラヴィアン　：教会の見習い神官。16歳。性別不詳に見える外見だが、れっきとした男性。


【感想】
★★☆☆☆　：糖度
★☆☆☆☆　：コミカル度
★★★★★　：シリアス度

恋愛が主目的の作品ではありませんが、男性キャラとの恋愛を楽しめます。
（ただし全体としてはそれ以外の比率が高いため、糖度★評価は控えめにさせて頂きました）
恋愛EDは組織（ギルド・貴族院）EDと同時に見られるので、並行して狙うと良いでしょう。

メインとなるのは、裏で街の根本を揺るがさんとしている謎の人物との事件です。
借金を完済していればある程度自動的に物語は進行するので、まずはお仕事を頑張りましょう。
最初は「ギルド」からの仕事しか請け負えませんが、ギルドの報酬は少ないため
「貴族院」の仕事も受けられるようにならないと借金返済はキツイかも。
私は貴族院の出し方が判らず、１周目はものの見事に未完済EDでしたよ～トホホ(T▽T)
このゲームで面白いのは主人公の「生活費の支出」と「生活レベル」設定があること。
普通こういう育成モノって、お金を稼いだらそのまま全額懐に貯め込んでおけるじゃないですか。
でも、こちらではちゃんと（？）毎日生活費がお財布から落ちていくのです。キャー！
「なら生活レベルは最低の【かつかつ】にすればいいじゃん」と思ったら…甘かったっ。
【かつかつ】生活だと夜寝ても前日の疲労がね、抜け切ってくれないんですよ！
ファンタジーとは思えぬ世知辛さ！！(泣笑)
何かやたら疲れてる主人公だなぁと思ったんですよね…。１周クリアしてからやっと気付きましたorz
私のようになりたくない方はプレイ前にマニュアル必読ですっ。
２周目以降はいろんな便利アイテムが貰えて作業効率もUPするので、１周目はバッドED覚悟で
操作に慣れるためのプレイをするのも良いかと思います。

主人公は素直で頑張り屋、周りから愛される一見典型的な乙女ゲーヒロインです。
が、後先考えず行動し騒動を巻き起こす――といったタイプではありません。
思慮深いし落ち着いてるし、彼女の力がなかったらこの局面は乗り越えられなかった！という
場面も多くて、とても好感が持てますーｖ
友人の女の子との性格の違いもグゥ。
よくあるのは「主人公→鈍感」「友人→他人の恋愛に目ざとい」というパターンですが、
この作品は逆です！　あの友人カップル（？）、その後がとても気になるわー！！
男性キャラはやっぱりフリードリンさんが好きですね。あの生真面目さがイイのよ～ｖ(*^_^*)
でも糖度は他キャラの方が高いかな？

暦が独特でゲームのゴールが判りづらいかもなので、一応書いておきますね。
　【熱の月】→【果実月】→【葡萄月】→【霧の月】→【霜の月】→【雪の月】→
　【無の月】→【雨の月】→【風の月】→【芽の月】→【花の月】→【草の月】→【収穫月】
恋愛ED等は【収穫月】の末日までプレイする必要があります。
慣れてくるとかなり早めにED条件をクリア出来てしまうため、後半は手持無沙汰になることも…。
行動選択は１日に３回もあるので、その都度「休息」ボタンを押すのはなかなかに大変＞＜
なので、10日～１ヶ月くらいまとめて「休息」を取れるボタンがあれば助かるなと感じました。
（強制イベントの時は止まる仕様にして）
※PageDownキーで時間を飛ばせるらしい（２周目～）んですが、私のPCでは何故か再現出来ず…。
これからプレイされる方には「プレイ期間は十分あるのでゆっくりイベントをこなして」
と申し上げておきます^^（ただし借金の返済だけは急いでね！）
スキップボタンは装備されていますが、未読文章も飛ばしてしまうようなのでお気を付けください。