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下弦之月 別館。ご来訪ありがとうございます。
終末のトリヴァール
- Posted at 2016.08.16
- lダーク・シリアス(乙女)

攻略人数:2人+α / ED数:7種類
※こちらは15禁(中学生以下禁止)作品です。
【あらすじ&登場人物】
不思議な力によって外敵から守られている小国・ヨルヴァ。
この国には「一の月の満月の日に生まれし黄金の女は神が遣わした子である」という言い伝えがあり、
聖女と呼ばれるその子は時が来ると神の声に導かれ、神のおわす神域へ帰るという。
人間がいかに自分を慈しみ育て、いかに善良なる存在であるかを神に伝えるために。
主人公・カタリナ(名前変更可)はそんな聖女としての条件を全て備えて生まれてきた少女。
そのため神殿によって大切に育てられ、もうすぐ19の誕生日を迎えようとしていたが…。
ラズ :神殿の上級神官。厳しく気難しいが、主人公にとっては親代わりの打ち解けた存在。
カレル :主人公の双子の兄。幼少時は共に神殿で暮らしていた。今は騎士となり城に勤めている。
リカルド :ヨルヴァ国の若き王。狂気的な性格で周囲から恐れられているが、本人は至って平気。
【感想】
★★★★☆ :糖度
☆☆☆☆☆ :コミカル度
★★★★★ :シリアス度
2016年エイプリルフール企画作品です(DLは常時可能)。今更のご紹介で申し訳ありません…!
作者様のサイトではすっかりお馴染みになった「頭が痛くなる」マルチバッドエンドゲー第6弾。
すごいな、もう6作目なんですねー。
このシリーズ1作目の『さめゆめ、愛たい!』をプレイした時の衝撃は今でも忘れられません。
主人公は外見こそ清楚でたおやかですが、意外と勝気で行動派。親しみやすいヒロインです。
が、その純粋でまっすぐで清浄すぎる性格はやはり聖女と呼ぶにふさわしく。
だからこそあんなにも禍々しいモノたちを惹きつけ、最後は一直線に奈落へと堕ちていって
しまうのかと思うと、どこか途中で道を曲がれなかったのかと考えずにはいられませんでした。
聖女だってもう少しくらいずるく生きたっていいじゃない! 逃げたっていいじゃない!――と。
正式な攻略対象はラズとカレルの2名。
リカルドにも一応恋愛EDらしきものはありますが、主人公の心はまだはっきり彼に傾いておらず、
あくまでおまけ的な扱いのようです。
実兄のカレルとは近親相姦になるものの、それでもどちらかと言うと溺愛系で。
まだある意味幸せな気分を味わえる結末でした。
しかし…しかし、ラズさんは…ちょっと今までになくグロテスクな狂愛っぷりと申しましょうか。
精神的にじわりとクるルートでしたね。
主人公を追いつめる様がこのシリーズのキャラ中1・2を争うほどエグかったように思います…!
プレイする際は公式サイトDLページにある注意書きをしっかり読んでおきましょう。
コンプには周回必須です。TrueEDまで行かないと明かされない謎があります。
私はゆうあかり様の作品であまり攻略に詰まったことはなかったのですが、
こちらに関してはなかなか出せないEDがあって最終的に完全攻略に頼ってしまいました。
ラズさん…本当に難しいオトコ…!!(>_<)
■各キャラのED後日談&作中話を収めた短編集『終末のトリヴァール -After Dark-』(15禁)も公開中です。
ゲーム冒頭に注意書きが出ますが、初期プレイ時には「名前決定」を行うのを忘れずに!
ゲーム冒頭に注意書きが出ますが、初期プレイ時には「名前決定」を行うのを忘れずに!

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